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真竹のロングロッドは可能か?

                  真竹 PY763L
真竹PY763L

 真竹に適したテーパーデザインを探求してきましたが、合わせてロングロッドの可能性も見極めるために7’6”のPY763Lを試作しました。トンキンは長さがアクションに与える影響が非常に大きく、長くすると同じテーパーのままではスローが強調されるのですが、真竹の場合はその影響は小さいようです。軽さから来る結果だと思いますが、これは真竹の大きなアドバンテージだと思います。試作で作ったPY703LとPY763Lのアクション(リズム)の違いはほとんどありません。単純に長くなったような感覚です。持ち重りが少なく、長くてもアクションが変わらない、これはトンキンではできない真竹の大きな特徴です。現在持ち重り感が大きいペゾンテーパーで7’8”を試作していますので、これで真竹のテーパーに関するデータ取りは完了です。残りは耐久性ですが、今シーズンの実釣で確認します。
 画像のリールは旋盤とフライス盤の練習のために作った自作リール第3号です。片持ち式センタードラグ採用で次回のリール作りの参考になりました。リール作りはとても商売にできません。時間と労力が価格に合いませんので当分は自分用のオンリー1を作って楽しみたいと思っています。
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真竹&トンキン 2ティップロッド

               素材の特性把握のための2ティップ
真竹&トンキン2ティップロッド

 真竹の特性を生かしたテーパーデザインの探求は継続中ですが、真竹ロッドユーザーの方から追加のオーダーをいただき、当初コンビネーション(ティップ:トンキン バット:真竹)で製作していましたが製作途中で、トンキンの重量(3g重い)がアクションに与える影響が予想以上に大きいことに気づき、真竹のティップも製作し、比較することにしました。テーパーは全く同じですので、素材の違いが一目瞭然でわかるロッドになりました。本来2ティップは同じテーパーではなく、異なるべきというのが自分のポリシーですので、その意味でも面白いロッドになりました。
●真竹ティップ
素材そのものの軽さもあり、軽快感は別格です。トンキンのロッドに慣れているとその違いは、まさにスポンジを振っている感覚です。釣り心地は以前のロッドで実証済みですので、里川でゆったりと心地よく釣るには最高のロッドになると思います。
●トンキンティップ
ラインスピードが倍ぐらいに上がります。テンポよく釣り上がるスタイルに向いていると思います。ピンポイントでフライをキャストできますのでドライで効率よくポイントを叩いて釣るときにはトンキンティップが最適です。
プロフィール

shirakami1955

Author:shirakami1955
工房日記へようこそ!
大空を飛び回る仕事(本当のフライマン?)を定年退職し、もの作りの楽しさが溢れるフライフィッシングにはまったフライマンです。バンブーロッドの不思議な魅力をより多くの人に知ってもらうべく奮闘中です。

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