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バンブーロッド最初の1本

        最初の1本
日本の渓流用

  バンブーロッドを使ってみようとした時に、悩むのはどれを選ぶのが良いのかだろうと思います。価格、アクション、見栄え等々要素はたくさんあり、個人の価値観も様々でますます迷うところです。バンブーロッドは価格が高い=良いとはいえません。原価はどんなロッドも¥5,000以下でそれ以外は全て工賃と中間マージンということになり、ロッド自体の価値に大きな違いはありません。有名なペゾンもフランスでの価格は¥50,000ぐらいですが、当時は¥200,000近い値段で販売されていました。
  付加価値をつけるために、飾り細工等をすることも可能ですが、ロッドの性能が向上することはありません(価格は向上します)。しかしながら、所有者の満足感を満たすためには重要な要素であることも確かです。
  アクションについては、ある程度キャスティングの技術がないと理解できない面があり、一番難しい要素になります。経験上キャスティング時のリストダウンには個癖があり、この個癖とロッドの返りが合うロッドがその人に合ったアクションということになります。
上達すると、ループを見てリストダウンの調整が出来ますのでどんなロッドでも振れるのですが、目を閉じて振ってもループが綺麗に出るのが自分に合ったアクションのロッドということになります。
  誰が振っても比較的振りやすい(ループを作り易い)ロッドアクションはありますが、最大公約数的に私が選ぶロッドは画像の「PZ773L コロラド3 #3」と「SS742L #2」です。#3と#2になっていますが、1つ上の#4と#3ラインで使用できます。両方ともトンキンですので、最初の1本としてお勧めです。キャスティングが上達すると柔らかいロッドを好む傾向にあり、そうなると「MP642-Ⅱ」の出番になります。個人的にはこれ1本で全てカバーできます。

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6’から13’までカバー

ショートロッドからダブルハンドまで
6’から13’まで

  工房の製作ロッド数も444本になり、バンブーロッド製作に関するデータ収集はほぼ完了に近づいてきました。今後新しいアイディアはなかなか出てこないと思います。工芸品の方向に進む気はないので、ロッドの機能向上の点では完成だと思っています。
  6’#2のショートロッドから13’#8のダブルハンドロッドまで、最小と最大のロッドを製作しましたので中間にあるロッドのアクションは全てイメージができ、設計できるということになります。
  バンブーロッドは、竹の材質(トンキン、真竹、孟宗竹)、長さ、番手、テーパーデザイン、使用パーツ(ニッケルシルバー、ジュラルミン)等の要素の組み合わせになりますので無限のパターンが存在することになります。更に使用する釣り人の好みが加わりますので、奥が深い作業だと思っています。この奥深いところが、探究心をくすぐり、これまで続けられた理由だと思っています。

真竹&孟宗竹 ハイブリットロッド

        PZ844L #4 ハイブリット
真竹&孟宗竹 ハイブリット

  MP844Lとして工房にあった真竹の#4ロッドですが、バットがやや強すぎてトップとのバランスがしっくりこなかったのでリメイクしました。リメイク内容はバットを真竹から孟宗竹に変え、テーパーもスローにして、バットを曲げ易くしたことです。結果名称もMPからPZになりました。ペゾンテーパー(PZ)はバットを曲げ易いのですが、更に孟宗竹の柔らかさも加わり、誰でも簡単にラインを飛ばせるロッドに変身しました。
  孟宗竹の活用法を昨シーズンから色々試してきましたが、異なる竹(トンキン、真竹、孟宗竹)を用途に応じて使い分けることや、組み合わせることにより、今までにない面白いロッドが出来そうな気がしています。
  

リッツからフルウェル

      MT866L #6/#7
グリップ変更

  8’6” #6のバンブーロッドともなると、体力の衰えのせいかリッツのグリップでグリップエンドを握ってロッドを振ることが辛くなって来ましたので画像下のようなエクステンション付きのフルウェルに変えました。これで握る位置が10cm上方に移動し、グリップの太い位置を握ることになり、ロッドコントロールが容易になりました。ロッドの長さを生かすよりもロッドの軌道を安定させたほうがループは綺麗になりますので、結果としてロングキャスティングも容易になります。
  このロッドは荒雄C&Rのニジマス用で、「Fシステム」を自在に操作できるパワーがあります。グリップを変えたことにより、シングルスペイもやり易くなり、ホールが出来る分ダブルハンドより使い勝手は良いかもしれません。ダブルハンドでは大げさな場所でも気軽に使用できる気がします。
  工房の片隅で出番なく眠っていたロッドが、グリップを変更しただけで使えるロッドに大変身したました。ちょっとした変更が大きな違いを生むことを実感した次第です。

遊べるロッド

     遊べるロッド MP642-ⅡR #2 #3 #4 孟宗竹
遊べるロッド完成

  真竹のMP642-Ⅱも実に楽しいロッドですが、更に進化させるため、孟宗竹の特性を考慮しテーパーをリファインしたのがこのMP642-ⅡR孟宗竹(画像上)になります。使用ラインは#2 #3 #4と多才で、特に#2ラインの乗りは真竹を越えます。真夏の神経質なヤマメを#2ラインと8Xティペットで狙おうと思っています。#4ラインを乗せると、力を入れることなくラインが飛んでいきます。
  気をつける点として、大型の魚がかかった場合はラインのリトリーブを早くしてプレッシャーを掛けないと、ロッドの絶対パワーが小さい分岩に逃げられるかも知れません。そのスリルもまた楽しさの一つです。
プロフィール

shirakami1955

Author:shirakami1955
工房日記へようこそ!
大空を飛び回る仕事(本当のフライマン?)を定年退職し、もの作りの楽しさが溢れるフライフィッシングにはまったフライマンです。バンブーロッドの不思議な魅力をより多くの人に知ってもらうべく奮闘中です。

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